このページでは分数の足し算について説明します。
1/2+1/4の計算を実際にやってみると、下のようになります。
まず、2-1.分数とは?で説明したように、分数の分子と分母に同じ数字をかけても同じ量であるので、1/2を2/4としました。1/4が2個(2/4)と1/4が1個(1/4)を足すと、1/4が3個になるので、答えは3/4です。
2-1.分数とは?で説明したように、分数は何が何個あるかを分母と分子で表すのでした。分数の足し算では、上に書いたように、「何が」の部分の大きさを、つまり、分母を同じにして足します。この「分母を同じにする」ということを通分といいます。これは、例えば、1リットルのペットボトルに入ったお茶と500ミリリットルのペットボトルに入ったお茶があるときに、500ミリリットルのペットボトル3本分(1リットルは500ミリリットル2本分)のお茶があると言うのと同じです。
通分するときに何に大きさをそろえたらよいかわからなかったら、とりあえず、一方の分子、分母に、もう一方の分母の数字をかけてください。例えば、1/2+1/4の場合、1/2の分子、分母に4をかけて、4/8、1/4の分子、分母に2をかけて、2/8とします。このやり方でとりあえず、どんなものでも大きさをそろえることができます。
また、1や2などは、分母が1だと思ってください。つまり、2は2/1とみなします。なので、2の分母を3にするなら、分子、分母に3をかけて6/3とします。
また、分子と分母両方を0と1以外の数で余りを出さずに割れてしまうとき、分子と分母をその数で割ってしまうことを約分といいます。例えば、6/8を約分してみます。6は6より大きい数字で割ると、必ず余りが6になるので、分子、分母のどちらを割っても余りが出ない数の候補は、2、3、4、5、6です。6を2で割ったときにも8を2で割ったときにも余りが出ないので、分子と分母を2で割って、3/4とします。3/4は0と1以外のどんな数で割っても、どちらかで余りが出ますので、約分できません。
分数の計算の答えはこの約分ができない状態にしなければならないというルールがあります。なので、もし、1/2+1/4の計算で、分母を8にそろえて計算し、6/8と答えると間違いになります。約分して3/4にしなければいけません。なぜ、このようなルールがあるかというと、答えが1つになるようにするためです。例えば、1/2+1/4の場合には、答えが約分できる状態でもよいなら、6/8も答えになりますが、このルールがあるために、3/4だけが答えになるのです。