このページでは分数の割り算について説明します。
2/3÷5/4の計算を実際にやってみると、下のようになります。
まず、÷の後の分数の分子と分母を入れ替え、÷を×にします。2-4.分数のかけ算で説明したように、分数のかけ算を計算し、答えは8/15です。また、2-2.分数の足し算で説明したように、答えは約分できない状態でなければならないことに注意してください。
また、分数の分子と分母を入れ替えたものを逆数と言います。例えば、5/4の逆数は4/5です。
では、なぜ÷の後の分数の分子と分母を入れ替え、÷を×にできるのかを説明していきます。
具体的に÷5/4について考えることで説明します。2÷2=1となるように、同じ数字で割ると1になります。なので、5/4を5/4で割ると1になります。このことから、÷5/4が何をかけることと同じなのかを考えます。5/4に5/4の逆数の4/5をかけると、5/4×4/5を計算して、20/20となります。20/20=20÷20=1なので、5/4×4/5=1になります。5/4÷5/4と5/4×4/5はどちらも1になることがわかりました。つまり、÷5/4と×4/5は同じなのです。このように、÷の後の分数の分子と分母を入れ替え、÷を×にしても同じになります。