このページでは分数について説明します。
分数とは、余りが出ないように分けると1人どれだけもらえるかを表した量です。つまり、下のように割り算の答えになっています。ただし、1-8.割り算のときのような余りはありません。横線の上の数字を分子、横線の下の数字を分母といいます。文章中では1/2、3/4のように書くことにします。
例えば、下の図のように、1個のおまんじゅうを余らせずに2人で平等に分けるなら半分ずつわけますよね。このとき、1人がもらえる量を赤色で表しました。これが1/2の大きさを表しています。このように、分数を使って1より小さい量を表せるのです。
下の図のように、3個のおまんじゅうを余らせずに4人で平等に分けるとき、1人がもらえる量を赤色で表しました。これが3/4の大きさを表しています。
1.計算では、1が何個あるかによって表すことができる数だけしか出てきませんでした。分数は何が何個あるかがそれぞれ分母、分子によって表されます。1ではないものの個数で表すところが今までと違うところです。
例えば、3/4は4つに分けたもの(1/4)が3個あるような数です。3÷4は1×3÷4と考えられますが、 1-10.計算順序のルールに書いたように、かけ算、割り算は入れ替えられるので、 3÷4は1÷4×3となります。1÷4=1/4なので、3/4は1/4が3個あるとみることができます。上の図でも赤い部分は4つに分けたもの(1/4)3個分です。
また、分子と分母に同じ数字をかけても、割っても同じ量です。分けるものと分ける人数がどちらも×2、×3・・・されても÷2、÷3・・・されても1人がもらえる量は変わらないからです。例えば、4個のおまんじゅうを2人で分けると1人がもらえるのは2個です。分けるものと分ける人数がどちらも×2された場合、つまり、8個のおまんじゅうを4人で分けても1人がもらえるのは2個で、同じです。これと同じで、例えば、1/2の分子と分母に2をかけた2/4も見た目は違いますが、1/2と同じ量です。
また、下のように分子が分母より大きくなると、表し方が2種類あります。左は5つに分けたもの(1/5)が7個あるという表し方です。この表し方を仮分数といいます。また、右は5つにわけたもの(1/5)が5個で1になるので、1と5つにわけたもの(1/5)が2個あるというように表した表し方です。この分子が分母より小さくなるような表し方を帯分数といいます。