1-8.割り算


割り算とは、例えば「6個のボールを3人で分けると1人何個のボールを持っていますか?」というクイズです。「6個のボールを3人で分ける」ということを下の図のように表してみました。「3人」を3色の箱で表現しています。つまり、1人何個のボールを持っているかはある色の箱の中のボールの数と同じ絵を1-1.数と数字の図で探せば答えられます。
ボールの数の割り算
これを算数では「6÷3=」のようにクイズを出題されるのです。「÷」は平等に分けるという意味です。なので、1人だけ多くボールをもらうようなことがないように分けます。「÷3」なので6個のボールを3人で平等に分けるという意味になります。この答えは2ということですね。

では、「7÷3=」の場合はどうでしょうか?さっきは6個なので2個ずつ分ければ平等に分けられましたが、今回は7個なので、さっきよりボールが1個多いです。この1個を3人のうち誰かがもらうと平等ではなくなってしまいます。なので、誰ももらわないことにして、1個は余らせておきます。つまり、「7÷3=」の答えは2余り1とします。また、余りは一番少なくなるようにします。「7÷3」の答えを1余り4とはしません。確かに1人1個ずつで平等ですが、1人2個ずつでも平等に分けられるからです。このように余りが分ける人数より小さくなるとき正しい答えです。答えを見つけるために、余りが分ける人数より小さくなる分けかたを探さなければなりません。

このように、割り算では、いくつかの分け方で余りを計算して余りが分ける人数より小さくなる分けかたを探さなければならないので、他と違っていて、変だと感じるかもしれません。ですが、慣れていくために、とまどわず練習してください。何度も問題を解いて、1-1.数と数字の図を見なくても答えがわかるようになるとよいでしょう。また、上のような絵もかけるように(思い浮かべられるように)なりましょう。これがかけないと、文章問題が解けないと思います。

実は、1-6.かけ算でやった九九を使って、割り算はすべて解くことができます。どのようにすればよいか説明します。ボールの数は、(人にもらわれるボールの数)+(余っているボール)に等しいはずです。また、(人にもらわれるボールの数)は(1人がもらうボールの数)×(分ける人数)と同じです。例えば、「7÷3」の場合、「2×3=6」になっていて、「6+1=7」になっています。これらの式から1人がもらうボールの数を決めると、余りがわかります。1人がもらうボールの数を変えていって、余りが一番少なくなるときの1人がもらうボールの数と余りがわかれば割り算は解けたことになります。

例えば、「28÷5」をこの方法で解いてみます。28個のボールを5人に1人4個ずつ分けると、もらわれるボールの数は20個なので、8個余るはずです。実際「4×5+8」は28です。28個のボールを5人に1人5個ずつ分けると、もらわれるボールの数は25個なので、3個余るはずです。実際「5×5+3」は28です。ボールが足りないので、28個のボールを5人に1人6個ずつ分けることはできません。つまり、答えは5余り3になります。

また、割り算はかけ算の反対です。何かにある数字をかけて、その数字で割っても変わりません。例えば、「2×3÷3=2」となります。なぜなら、1-6.かけ算でやったように、「2×3」は6なので、「6÷3」は「2×3÷3」となります。「6÷3=2」だったので、「2×3÷3=2」となります。3人が2個ずつボールを持ってきて、合わせたもの(6個)をまた3人で分けると1人2個ずつ持つことになるということです。

1.計算

1-1.数と数字
1-2.足し算
1-3.足し算の筆算
1-4.引き算
1-5.引き算の筆算
1-6.かけ算
1-7.かけ算の筆算
1-8.割り算
1-9.割り算の筆算
1-10.計算順序のルール

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