1-10.計算順序のルール


このページでは、足し算、引き算、かけ算、割り算が混ざったときの計算順序のルールについて説明します。

  1. 基本的に左から計算する。
    例えば、12÷2×3はまず、12÷2を計算します。12÷2=6なので、次に6×3を計算します。なので、答えは18です。先に2×3を計算してしまうと、2×3=6なので、12÷6を計算して答えは2になります。全然違う答えになります。
  2. ()で囲まれた部分があればそれを先に計算する。
    例えば、12÷(2×3)なら、先に2×3を計算します。2×3=6なので、次に12÷6を計算します。なので、答えは2になります。また、1−((3+1)×2)のように、複数の()で囲まれることもあります。このようなときには、一番内側にある()に囲まれた部分を先に計算します。この式ならまず3+1を先に計算します。また、このように複数で囲まれるとき、わかりやすくするために{}や[]といったものを使うこともあります。
  3. 足し算、引き算より先にかけ算、割り算を計算する。
    かけ算、割り算は()で囲まれていると考えます。例えば、3−1+6×2÷3は3−1+((6×2)÷3)と考えます。まず、6×2を計算します。6×2=12なので、次に12÷3を計算します。12÷3=4なので、結局、3−1+4を計算すればいいことがわかります。もう()はないので、左から順番に計算します。なので、3−1を計算します。3−1=2なので、最後に2+4を計算します。答えは6です。
また、計算順序を入れ替えることができる場合があり、下のような場合です。
  1. 足し算、引き算は入れ替えることができる。
    例えば、3+2−1−2は3−1+2−2と同じです。また、2+3−1−2とも同じです。2+3−2−1とも同じです。
  2. かけ算、割り算は入れ替えることができる。
    例えば、10×9×4÷3÷2は10×9÷3×4÷2と同じです。また、10×9×4÷2÷3とも同じです。10×4×9÷3÷2とも同じです

足し算や引き算とかけ算や割り算は入れ替えることができません。これは、かけ算や割り算が()で囲まれていると考えて、先に計算するからです。例えば、3−1+6×2÷3は3−1+((6×2)÷3)と考えるのでした。3+6−1×2÷3とはできません。ただし、足し算、引き算は入れ替えられるので、3+6×2÷3−1とすることはできます。

また、1-6.かけ算でかけ算は、例えば2×3を3×2とするように数字を入れ替えても同じだと言いました。しかし、例えば4÷2×3のように、÷○×△と÷が○の前についていると入れ替えることができません。入れ替えてしまうと、4÷3×2のように分ける人数が変わってしまうからです。+○×△やー○×△と+やーが○の前についているときは、計算順序のルールからかけ算を先に計算するので入れ替えられます。例えば4+2×3の場合、入れ替えても入れ替えなくても、かけ算を先に計算して、4+6=10になります。また、×○×△と×が○の前についているときは、○と△を入れ替えることは×○と×△を入れ替えることと同じなので、かけ算は入れ替えることができるから入れ替えられます。入れ替えたいときは、前に÷がついていないかどうか気をつけてください。

また、ここで説明したルールが地球上で一般的に用いられているルールです。計算順序のルールが必然的にこのルールになるというものではないのです。ですが、もし上と違うルールを使うならそのルールの説明をしなければならず、面倒なので、ぜひ上のルールを使ってください。

最後に、別のルールを作ってみて実際に絶対に上のルールでなければならないというわけではないということを見てみましょう。

2+6×3÷2について考えてみます。上のルールだと、まず、6×3を計算します。18になります。次に、18÷2を計算します。9になります。最後に、2+9を計算して答えは11です。

では、新しいルールとして「足し算、引き算より先にかけ算、割り算を計算する」を「かけ算、割り算より先に足し算、引き算を計算する」というルールにしてみましょう。

ルールが変わったので、当然「2+6×3÷2」という書き方だと答えは違います。まず、2+6を計算します。8になります。次に、8×3を計算します。24になります。最後に、24÷2を計算して答えは12です。

この新しいルールで元のルールでの「2+6×3÷2」の計算順序を表すことができれば、新しいルールを使ってもいい、つまり、絶対に元のルールでなければならないというわけではないといえます。

では、実際に新しいルールで元のルールと同じ計算順序、つまり、6×3の答えを2で割って、その答えに2を足すという計算順序を表してみましょう。「2+(6×3÷2)」となります。

()で囲まれている部分を先に計算するので、まず、6×3を計算します。18になります。次に、18÷2を計算します。9になります。最後に、2+9を計算して答えは11です。元のルールと同じ計算順序を表すことができ、答えが同じになりました。

なので、絶対に一般に利用されているルールを使わなければならないというわけではないのです。

1.計算

1-1.数と数字
1-2.足し算
1-3.足し算の筆算
1-4.引き算
1-5.引き算の筆算
1-6.かけ算
1-7.かけ算の筆算
1-8.割り算
1-9.割り算の筆算
1-10.計算順序のルール

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