かけ算とは、例えば「2個のボールが入った箱を3個合わせるとボールは何個ありますか?」というクイズです。下の図は、2個のボールが入った箱(青色の枠)が3個ある図です。この絵のボールの数がクイズの答えになります。このボールの数と同じ絵を1-1.数と数字の図で探せば答えられます。
これを算数では「2×3=」のようにクイズを出題されるのです。「×」は同じものを合わせるという意味です。「×3」なので、2個のボールが入った箱と同じものを3個合わせるという意味になります。つまり、この答えは6ということですね。何度も問題を解いて、1-1.数と数字の図を見なくてもすぐに答えがわかるようになるとよいでしょう。
実はかけ算は足し算で書けます。「×」は同じものを合わせるという意味なので、「2×3=」は「2+2+2=」と同じです。2(同じもの)を3個合わせました。では、かけ算はいらないかというとそうではなく、今は3個の同じものを合わせるという場合なので良いですが、例えば、100個の同じものを合わせるとなると足し算で書くのは面倒くさいのでかけ算が役に立ちます。
また、かけ算は数字を入れ替えても答えが同じになります。「2×3=」と数字を入れ替えた「3×2=」の答えも6になります。このことは上の図の見方を変えると、下の図のようになることからもわかります。どんな場合でも、同じように縦に同じ箱が並んでいるという見方から横に同じ箱が並んでいるという見方に変えることで数字を入れ替えても同じであることが確かめられます。
どんなかけ算もできるようになるのに必要なものを書いておきます。まず、0に何をかけても0だということです。0を何個合わせようと0だからです。次に、何に0をかけても0だということです。0個を合わせるということは何も合わせていないということだからです。最後は下の表の計算です。九九と呼ばれているものです。本当は足し算で済むので必要ないといえば必要ないのですが、計算するのに時間がかかるので、1日1個ずつでもいいので覚えてください。また、上の図のような絵もかけるように(思い浮かべられるように)なってください。かけないと、文章問題が解けないと思います。