このページでは長方形・正方形の面積について説明します。
長方形とは、下の図のような、辺の長さがたて同士、よこ同士それぞれ同じになっていて、すべての角の角度が90度の四角形のことです。正方形は、すべての辺の長さが同じなので、長方形の特別な場合だとわかります。なので、長方形と正方形の面積の計算のしかたは同じになります。
長方形・正方形の面積は(たての長さ)×(よこの長さ)になります。正方形の場合はすべての辺の長さが同じなので、もしかしたら、(辺の長さ)×(辺の長さ)と書いている本もあるかもしれません。
では、なぜ長方形・正方形の面積は(たての長さ)×(よこの長さ)になるかを説明します。簡単にいってしまうと、正方形〜個分の「〜」が(たての長さ)×(よこの長さ)になるからです。
詳しく説明していきます。例として、よこが4cm、たてが2cmの長方形の面積を考えます。長さの単位がcmなので、辺の長さが1cmの正方形何個分かで答えます。実際に、辺の長さが1cmの正方形ですきまなく埋めてみると、下の図のようになります。正方形は薄い青色の四角です。
たてには正方形が2つ並びます。2cmが1cmの2倍だからです。よこには正方形が4つ並びます。4cmが1cmの4倍だからです。そのため、たてに並ぶ正方形の数によこに並ぶ正方形の数をかけた2×4=8個分の面積、つまり8cm2ということになります。たてに並ぶ正方形の個数はたての長さ2と同じで、よこに並ぶ正方形の個数はよこの長さ4と同じなので、結局面積は、(たての長さ)×(よこの長さ)になることがわかります。
また、長さがcmで表されているとき、(たての長さ)×(よこの長さ)の公式で計算した面積は〜cm2と表され、長さがmで表されているとき、(たての長さ)×(よこの長さ)の公式で計算した面積は〜m2と表されることに注意してください。
これは、長さがcmで表されているときは、(たての長さ)×(よこの長さ)が”辺の長さが1cmの正方形〜個分”の「〜」の部分に一致し、長さがmで表されているときは、(たての長さ)×(よこの長さ)が”辺の長さが1mの正方形〜個分”の「〜」の部分に一致するからです。
実際、上の図の四角形は辺の長さが1mの、つまり100cmの正方形1個よりとても小さく、1mの正方形8個分もないです。〜m2と表したいなら、2cm=0.02m、4cm=0.04mであるので、0.02×0.04=0.0008m2となります。